【決定版】大学職員の年収はなぜ高いのか。私の2018年の年収を公開!
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こんにちは、オニヅカです。


今回は、みなさんが一番興味がある話題、大学職員のリアルな年収について、書いていきたいと思います。大学職員になりたいと思っている人たち、必見です。


恥ずかしながら、後ほど、私の2018年の年収について全公開したいと思いますので、ご期待ください。関西大手私立大学の年収はどのくらいか、リアルなところが分かると思います。


一般的に「年収が高い」と言われている大学職員。実際のところはどうなのでしょうか。大学職員の年収事情について、今回も熱く語っていきたいと思います。


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まずは結論から

結論からいうと、つぎのことが言えます。


■ 一般的に年収は高い。
■ ただし、大学によって大きく異なる。
■ 超有名企業よりは低い



それではくわしくみていきましょう。

一般的に年収は高い

まず、1つ目です。


一般的には普通のサラリーマンより年収は高いと考えられます。年度の違いはありますが、調べられた範囲で言うと、

給与所得者(サラリーマン)の平均年収 男性521万円、女性280万円
(平成28年度 国税庁 民間給与実態統計調査より)
大学職員の平均年収 741万円
(平成20年度 日本私立学校振興・共済事業団調べ)



となっています。


これはあくまでも参考程度に見てください。厳密にいうと年度がだいぶ違いますし、上の「給与所得者」の中には大学職員も入っているはずなので、厳密性を問われると違うといわれるかもしれません。


しかも、大学職員の数字は10年前のものです。一般的に給与は物価スライドで上がっていくので、大学職員の平均年収は今はもう少し高いんじゃないかと思います。このころより、金額差はさらに開いていると思いますよ。(←これは推測です)


オニヅカ

この大学職員の平均年収は、「マツコ会議」(2018年8月11日放送分)というテレビ番組でも取り上げられましたよ。




このように一般的には普通のサラリーマンよりは年収が高いと言えると思います。

ただし、大学によって大きく異なる

次に、2点目です。大学によって年収は大きく異なります。


皆さんが知っている有名大手大学は年収が高いところが多いです。一方、あまり名前を知らない中小の大学は年収が低いところが多いです。


これは民間企業とまったく同じですね。有名大手企業の年収は高く、中小企業の年収は低い。


いろいろな大学のサイトを見たり、大学職員の友人たちに聞いてみても、本当に大学によって金額はまちまちなんだなと思います。賞与の支給月数も諸手当の種類も驚くほど違います。


ここでもやはり、有名大手大学は諸手当も手厚く、中小規模の大学はあまりないというのが一般的です。


大学のサイトや転職サイトで数字が公開されているところもあります。また、望ましくはないですが、他の大学職員の方が作成しているサイトにも、教職員組合連合作成の「大学ごとの給与一覧」のデータの一部が公開されています。私も人事部にいたころ、その資料をよく見ていました。


注意なのは、これは本来公開してはいけないデータです。「公開しない」という前提で、大学人事部側も給与データの提供を了承しています。そのサイトの作者はよく公開しているなあと思います。訴えられても知らないよ(笑)


オニヅカ

関西の有名大学である京都のR大学は、有名大手大学であるにも関わらず年収が低いことで知られていますよ。


有名大手大学だから必ず年収が高いわけではありません。そこは十分に確認しましょう。

超有名企業よりは低い

ただし、高いといっても、メガバンクや大手商社と比べると低い数字になります。そこには年収1500万円や2000万円はざらにいますから。さすがに勝てません。


大手商社勤務の友人がいますが、彼は毎週のように海外を飛び回っています。超ブラック企業ですね。本人は楽しそうなので、まあそれはいいですが。


それとこれは余談ですが、私は現在企画系部署の課長をしているので、新しい学部の教員として就任してもらうために、ある超有名企業の部長をヘッドハンティングしに行ったんです。その業界では知らない人はいないくらいの大物です。


オニヅカ

場所は東京のホテルオークラのロビー。斜め前の席では野村克也さんが誰かと話していました。




そこでうちの大学に就任した場合の年収を伝えると、「うーん、今の年収の3分の1だね」と言われて、ビックリしたことがあります。


提示した年収も、世間相場からいって相当高いものなんです。それでも3分の1ってことは、年収3000万円以上…。超有名企業の部長ってそんなに年収が高いのかと驚きました。結局、その人は長く働きたいということでうちの大学に来てくれることになりましたが。今は単身赴任でがんばってくれています。


こういう企業と比べると、けっして高いとは言えない年収です。まあさすがにここまで高い年収は一握りだとは思いますが。確定申告してたんでしょうか(笑)(←年収2000万円以上は必ず確定申告が必要)

大学教員と比べてどうなのか

大学には職員だけでなく、教員という人たちもいます。むしろ本来はこっちが主役です(笑)


大学には規程などで「俸給表」というものがあり、その人の経験年数や職階ごとに金額が決められる仕組みがあります。その表を見てみると、職員は教員と比べると全体的に少し低い数字になります。


ただ、実際にはこれだけを見て、教員は職員より年収が高いと判断するのは素人なんですね(笑)


この俸給表とは別に、「役職手当」というものがあるんです。これは、たとえば「部長」「課長」「課長補佐(係長)」などの役職に就くと、通常の給料に上乗せして支給されるものです。これが結構バカにならないくらい金額が高いんですね。


職員では、ある程度の経験年数とそれなりの仕事をこなしていれば、どんどん役職に就いていきます。しかし、教員が就くことができる役職は「部長」から(たとえば、教務部長とか)なので、それまでは役職手当は0円なんです。


ちなみに、「教授」「准教授」などの役職があるのでは? と思われるかもしれませんが、それは役職ではありません。准教授から教授に昇進すれば当然給料はあがります。しかしそれは俸給表の中の区分が変わるだけであって、手当の対象になるものではないんです。


また、職員はおおよそ20代前半で働き始めますが、教員はおおよそ30代くらいから専任になるわけですから、勤続年数も違いますよね。俸給表の仕組みでは、勤続年数も大きな要素ですから、おのずと差は縮まります。


つまり、何の役職も就いていない「教授」と私のような「課長」であれば、手当を含めるとそれほど大差ない年収になるというカラクリがあるわけですね。


まあもっとも、教員は「兼職」というものが認められています。「兼職」とは他大学で非常勤講師として授業をするなどのことです。大学によって金額は異なりますが、授業をすることでいくらかの給料がもらえるので、それも積み重ねると結構な収入になります。


ある友人の教員は、「うちの大学の給料は奥さんに生活費として渡す。兼職のお金は自分のこづかいになるのでがんばる」と言っていました。いやいや、それならもっとうちの授業持てよって感じですが(笑)、まあそういうこともあるわけですね。


だから、教員との関係では、一般的には教員の方が職員より年収は少し高いといえるんじゃないでしょうか。

私の年収全公開

それではお待たせしました。私の年収を公開しましょう。


私の勤めている大学は、関西の大手私立大学です。比較的有名大学の職員がうちの大学に転職してくるくらいなので、ある程度安定性のある大学です。関西で知らない人はほぼいないでしょう。


そして私は現在41歳になったばかり。企画系部署で課長職をしています。家族は奥さんと子ども2人です。


ちょうど源泉徴収票を手に入れたところなので、私の2018年の年収を公開します!


オニヅカ

私の2018年の年収は、1125万5300円でした。なんか恥ずかしいですね(笑)




はい、どうでしょうか。世間一般からすると高いと思います。全サラリーマンの平均が521万円ですから。


転職サービスDODAの調べによると、平成29年におけるサラリーマンの年齢別の平均年収では、


40代サラリーマン平均年収 541万円


とのことですから、年収は高いと言えると思います。


ちなみに、私の年収を振り返ると、30代半ばで係長(課長補佐)になったんですが、その時に年収1000万円を超えました。もちろん残業代を含めてです。


オニヅカ

私は課長(管理職)になって給料は下がりました(笑)




これは単純な話で、管理職になって残業代がつかなくなったからです。まあ管理職になって残業もほぼなくなったので、それでもいいんですが…。

大学職員の年収はなぜ高いのか

昨年の年末に、忘年会をしたんです。メンバーは全員で6人。関西の私大5大学から参加しました。年齢も性別も部署もバラバラです。


いつもどおり盛り上がったんですが、話題の1つが、「なぜ大学職員は年収は高いのか?」でした。


まあ、私がブログネタのために、それとなく話したんですが(笑)。私1人の意見ではなく、いろんな立場の人の話を聞きたいと思ったからです。いろいろ勉強になりました。この会の重鎮、K大学のWさんの長すぎる昔話まで飛び出すという始末。


念のため言うと、これはあくまでもわれわれ6人の結論です。異論・反論あるかもしれませんが、ご了承ください!


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われわれが出した結論はつぎのとおりです。

・ボーナス(賞与)が高い
・教員組合が強いため、なかなか下げられない



これから1つずつみていきましょう!

ボーナス(賞与)が高い

関西の中堅T大学のNさん(関西では有名な名物職員です)は「給料が高いのではなく、賞与が高いんじゃないですか?」とのことでした。


たしかに、毎月もらう給料の金額は、他と比べて高くないと思います。さきほど説明した「俸給表」を5、6大学くらい見ましたが、それほど法外な金額が並んでいるわけではありません。むしろけっこう控え目な数字が並んでいるような…


じゃあなぜ年収が高いのかというと、やはりボーナス(賞与)が高いんだと思います。


毎月もらう給料は俸給表で決まっていますが、ボーナスはわれわれ労働者の代表である労働組合と使用者側の大学(学園)の交渉によって決まります。この交渉で決まるというのがミソなんです。


民間企業では、会社の業績や収益によってボーナスの金額は変動します。もちろん業績が良ければ高くなるし、業績が悪ければ低くなります。

しかし、大学は、決められた入学定員どおりに学生を取れるかどうかなので、ちゃんと学生さえ確保できれば、目標となる業績・収益を達成できたということで、高いボーナスをもらえる(もともと高いボーナスを下げる理由がない)というカラクリなんですね。



私も人事部として、何度か労働組合と団体交渉をしたことがあります。こちらは「やはり世間の相場からすると、本学のボーナスは高すぎるので見直したい」と話しても、「ちゃんと業績・収益を達成しているのだから、ボーナスを下げるのはおかしい」という主張です。


大学のボーナス支給月数は、他のいろいろなサイトを参照してください。おおよそ名前の通った大学では、5~6カ月分くらいのボーナスだと思います。


うちの大学も6ヵ月オーバーなんですが、6ヵ月って半年ですからね。(←当たり前)。1年半働いてるのと一緒ですから…。


こういう仕組みなので、ボーナスが高いまま維持されているというわけです。

ボーナスが高くなったのは、大学春の時代ぐらいから

重鎮K大学のWさんの昔話によると、ボーナスが高くなったのは、「大学春の時代」と言われる時期ぐらいからだそう。


「大学春の時代」とは1992年前後の「第2次ベビーブームの子が18歳になったころ」で、このころは文部科学省が大学に「臨時的定員」を作ってまで、学生を受け入れた時代のことです。(「大学春の時代」はWさんの造語です。面接で言っても伝わらないので注意!)


このころは、今ほど大学数も多くなかったため、大学は大きな利益を上げることができました。


世の中はちょうどバブル景気から一転、バブルが弾けたくらいのころ。逆に、大学はむしろバブル景気だったわけです。


その時代に上昇したボーナスの支給月数がほとんどそのまま維持されて、今にいたるというわけなんです。つまり、極論すると、大学ではまだバブル景気が続いているという話。


なるほど。さすがWさん。生き字引。生きる化石。(←悪口になってるぞ!)

教員組合が強いため、なかなか下げられない

これは、関西の中堅大学O大学のUさんの話です。


大学には労働者として「教員」と「職員」がいます。


大学によってちがうのですが、労働組合は「教員・職員で1つ」というところと、「教員組合・職員組合と別々にある」ところがあります。


O大学も私の大学も、教員組合と職員組合が別々にあります。


私も人事部にいたので良く分かりますが、職員組合ははっきりいって最弱です(笑)職場の上司や大学(学園)の上層部が団体交渉に出てくると、まったく強い主張はできません。


イヤなところに異動させられる、いじめられるなどと勝手に思うからです。本当は、これは「不利益取扱の禁止」ということで法律で禁止されているんですが。


しかし、教員組合は控えめに言って、最強です。なんにも怖いものなしですから。


もともと頭のいい人たちですし(←はい、異論・反論が聞こえます 笑)、ガンガン主張をぶつけてきます。


結構、交渉相手としても手ごわく、また人事部としてもボーナスを下げる理由もあまり強くないので、そのまま支給月数が維持されているというわけです。


大学の学費は、ざっくり1人100万円くらいです(もちろん、学部によって違います)。100人で1億円、1000人で10億円、1万人で100億円。学生数1万人の大学なら、定員充足さえすれば毎年100億円は入ってくるわけですから、それほどお金に厳しくならないことはあると思います。とはいっても、建物の建て替えや研究設備の購入など大きなお金がかかることも多いんですが。


私も自分の大学の自転車置場を見るたびに思うんです。ものすごい数の自転車が置いてあるんですが、この数×100万円の収入があるんだなと。もちろん、電車通学やバス通学の学生もいるので、これがすべてではないわけですが、それでもすごい収入です。見るたびに、身の引き締まる思いがします。


ちなみに、Uさん。冬のボーナスで、たっかいバイク買ったそうです。(←乗せて!)

これからの大学職員の給料はどうなるか

これからの大学職員の給料は「ゆるやかに下がっていくだろう」という意見で一致しました。

やはり「18歳人口の減少」というお客さんが減る状況は続くので、ゆるやかに下がると考えるのが普通です。



しかし、そのスピードは大学の強さによって違うでしょう。弱い大学は給料が急激に減っていき、いずれはなくなるでしょうし、強い大学は少しずつ給料を減らしながら、続いていくんだろうと思います。


ただやはり、右肩上がりに上がっていくというのは、なにかよほど大きな変化がない限り、さすがに見込めませんね。

まとめ

今回は、なぜ大学職員は年収事情について、私と忘年会仲間の総力を結集してあますところなく書きました。他にもいろいろ理由があるかもしれません。その大学特有の事情もあると思います。


また新しい意見や考えがありましたら、追記していこうと思っています。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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