准教授と助教授、助教と助手の違いとは? ややこしい大学の職階を徹底解説します! 
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こんにちは、オニヅカです。


テレビを見ていると、よく見かけますよね。○○大学准教授という肩書き。


「準」ならよく使うんだけど、「准」なんて漢字あんまり使わないし、そもそも昔からそんな役職あったかななんて思っている人いませんか? 


これは「大学職員あるある」なんですが、結構聞かれることがあるんですね。


オニヅカ

飲み会に准教授連れて行ったら、ほぼ100%の確率で聞かれますよ。




名刺はほぼ二度見されてますよ(笑)。一方、「助教授」はたいていの人が聞いたことあるんですけどね。


最初に言っておきますが、実は大学関係者以外はあまり知らないかもしれませんが、少し前に新しくできた役職なんです。


今回は大学の職階について、特に、准教授と助教授、助教と助手の違いについて熱く語りたいと思います。今日でもう大学の職階はカンペキに理解できるようになりますよ。


この記事は3分で読めます。


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まず結論から

・助教授という職階は、2007年で廃止になりました。
・助教授に代わる職階として、准教授が新設されました。(←役割の違いは説明します)
・助教という職階が新設されました。



まとめるとつぎのようになります。

・改正以前  教授―助教授―講師―助手
・改正以後  教授―准教授―講師―助教―助手



それでは、変更になった役職についてくわしく見ていきましょう。

准教授と助教授の違いとは?

大学の職階はすべて学校教育法に定められています。この法律が2007年に改正され、それに伴って、「助教授」の職階が廃止されることになりました。そして、その職階に代わるものとして設置されたのが准教授になります。


ただし、職務の内容は全く異なっています。(内容が変わらないなら変える意味ないしね)


それでは、改正前と改正後の学校教育法を比較してみましょう。


改正前の学校教育法はこのように書かれていました。

第58条 大学には学長、教授、助教授、助手、及び事務職員を置かなければならない。
6 教授は、学生を教授し、その研究を指導し、又は研究に従事する。
7 助教授は、教授の職務を助ける。

一方、2007年改正後の学校教育法はこのように書かれています。

第92条 大学には、学長、教授、准教授、助教、助手及び事務職員を置かなければならない。ただし、教育研究上の組織編成として適切と認められる場合には、准教授、助教、又は助手を置かないことができる。
6 教授は、専攻分野について、教育上、研究上又は実務上の特に優れた知識、能力及び実績を有する者であって、学生を教授し、その研究を指導し、又は研究に従事する。
7 准教授は、専攻分野について、教育上、研究上又は実務上の優れた知識、能力及び実績を有する者であって、学生を教授し、その研究を指導し、又は研究に従事する。



はい、赤字に注目してください。分かりやすいですね。


名前のとおり、助教授は教授を助けるのが仕事でした。教授の補佐をするのが一番大事な仕事ですから、独立して研究するなんて、もってのほか。


一方、改正後の条文を見ると、准教授は教授とほぼ同じ内容が書かれています。知識、能力及び実績が「特に」優れているかどうかだけです。つまり、准教授は教授と同じように独立して教育も研究も行えるというわけです。


若い研究者に教授の補佐役をさせるのではなく、若い発想力を十分に生かして、もっと独創的な研究を生みださせようということで、権限を拡大したと言われています。研究ってやっぱり柔らかい頭と体力の両方がかなり必要になるんです。なので、若いうちから独立して研究に従事させようということですね。ちなみに、欧米では当然のごとく行われていました。


オニヅカ

教授の方が准教授より「特に」優れているかどうかは…疑問ですね(笑)

助教と助手の違いとは?

助教は改正学校教育法で新たに登場した職階です。名前は似てますが、助教授とは何の関係もありません。(ヤヤコシイ)


改正後の学校教育法では助教は次のように定義されています。

第92条
8 助教は、専攻分野について、教育上、研究上又は実務上の知識及び能力を有する者であつて、学生を教授し、その研究を指導し、又は研究に従事する。



准教授の規定と比べると、教育上、研究上又は実務上の知識が優れているかと実績があるかという点が違うわけですね。


助教は旧学校教育法でいう助手から分岐したものなのです。改正学校教育法では教授などの研究者の道に進む人を助教、実験補助や事務などをする人を助手とにはっきり区別したのです。


オニヅカ

以前は、両方とも同じ助手と呼ばれていました。紛らわしいので改正したんですね。




はい、これでブログ終了。ってわけにはいかない。これで終わったら、大学職員の名がすたる(笑)。専門的なことを少しだけ話します。大学職員を目指すみなさんは覚えておいてくださいね。


大学には、大学設置基準というものがあり、そこでさまざまなことが決められています。たとえば、授業の単位数のこととか、必要な施設(図書館がいる)とかそういうことです。


そこに必要教員数というものもあります。これは、その学問分野と入学定員の数によって、これだけの教員を用意しなさいと決めているものです。すべての大学はこの数をクリアする必要があるわけです。


大学には、教授、准教授、講師、助教、助手という役職の教員がいますが、この必要教員数には「助手」は含めることができません。あくまでも実験の補助などをする役割の助手は、授業を担当する専任教員とは扱われないということになります。


オニヅカ

うーん、すこし細かい話になりましたね。スイマセン




大学ってあんまり変わらないように思えるかもしれませんが、細かくいろいろ変わっているんです。今度、テレビ番組のコメンテーターの役職を注意してみてくださいね。

Check!!



最後まで読んでいただきありがとうございました。